翌週には持ってきてくれましたが、
「はい」と片手でお月謝袋を差し出されました。
もちろん、やり直しですよね(笑)。
お月謝袋の向きにも気をつけて、
「遅れてすみません。今月も宜しくお願いします。」と両手で渡す。
そして何より、親御さんが一生懸命働いて、習わせてくれた大切な大切なお金なのです。
私の教室は、ピアノを弾くだけではなく、
ご挨拶やお返事、お月謝の渡し方などのマナーもしっかり教えます。
ピアノを教えることより、
口うるさく言うかも知れません(笑)。
だから、発表会もそうなんです。
ただ舞台で弾くだけではなく、
待つ間の姿勢やマナーも学んでほしいんです。
演奏中の私語や、立ったり歩いたりの行為は
他の人に迷惑がかかるということ。
頑張って練習を重ねてきて舞台に立ったのに、
弾いている側は一瞬で壊されてしまうんです。
もちろん聴いている側もです。
それを生徒さんたちに、
しっかりと学んでほしいのです。
時代の流れと共に、「常識」というものも
色々と変わりつつあります。
でもこういうことは、
子どもたちがこれから成長していく上で、
とても大切なことだと私は思っています。
美由紀音楽教室 講師 阿部美由紀